【3月 激動のsyncopation】
翔くんは歌もずいぶん上手くなり、調子がいいみたいです♪
歌詞は、まだ何かが足りない気がしているのだとか。
なので春歌が、「主軸となるテーマを決めるといいって日向先生が言っていました」とアドバイス
。
うんうん、どれも翔くんらしい(*´艸`*)
どんな歌詞になるのか楽しみ!
その日の帰り道。
翔くんと二人で寮に向かって歩いていると、薫くんが校門からこっちを覗いているのを発見しました。
翔くんは薫くんに気付いていないみたいなので、翔くんには上手いこと言って先に帰ってもらい、春歌は薫くんの元へ。
薫くんは、翔くんを心配して、こっそり見に来たみたいです。
お兄ちゃん想いと言うか、過保護と言うか…(笑)
薫:「あなたは、翔ちゃんの彼女なんでしょ?ちゃんと支えてあげられてる?守られてばっかりなんじゃないの?」
ひどっww
春歌:「そう……ならないように、努力は怠らないようにしています。でも、翔くんは時々すごく頑張るから。もっと、ちゃんと支えてあげたいって思う」
いい加減うっさいわっ!!ヽ(`Д´)ノ
春歌:「頑張ります」
健気w
そして薫くんから、二人の小さい頃の話を聞きました。
薫くんが保育園や幼稚園で遊んでいる頃、翔くんはずっと入院していて病院のベッドにいたけど、わがままも言わず「いいからお前は楽しんで来い」って言ったり。
「俺は大丈夫だから」って笑ったり。
でも本当は泣きだしそうなのを我慢していたり、無理して明るく振る舞っていることを薫くんは知っていました。
翔くんを守ってあげたいのに、守られているばかりなのが悲しくて、悔しくて…。
薫くんがお医者さんになろうと思ったのは、翔くんの為だったんだね。
薫:「うん……。最初はそうだった。でも今は、翔ちゃんだけじゃなくて、辛い思いをしている人すべてを治してあげたいって思う。元気にしてあげたいんだ。みんなを……」
春歌:「翔くんも同じだよ」
薫:「え…………?」
春歌:「翔くんも、みんなを元気にしてあげたくて、みんなに元気をわけてあげたくて、それでアイドルを目指している」
薫:「元気を……?そのために翔ちゃんはアイドルに?」
春歌:「うん。翔くんも薫くんも、やり方は違うけど目指しているところは同じだと思う」
薫:「そう……なのかな?本当に?」
春歌:「薫くんが翔くんを元気にしてあげたくて、笑顔になって欲しくて頑張っているのと同じように。翔くんも、薫くんに元気になって欲しくて今、一生懸命歌を作っている。聴いた人全員が元気になれるような歌を……。だから、薫くんも応援して欲しい。翔くんがアイドルになること……」
薫:「それは…………」
呟いてうつむき、考え込む薫くん。
薫:「………………今日はもう帰る。翔ちゃんには、あんまり無理しないでって伝えて……」
拳をぎゅっと握り締めたままそう言って、薫くんは帰って行きました。
薫くんに、何か伝わったかな…?伝わってたらいいな。
翔:「ようやく帰ったか……」
わっ!翔くん\(゜□゜)/
春歌の様子がおかしかったから、途中で引き返して来ていたみたいです。
薫くんが翔くんを想っているように、翔くんも薫くんを想っていることが、翔くんの話を聴いていたら伝わってきました。
春歌:「言わないの?」
翔:「いや……。言うよ。ちゃんと……。自分の口から……。でも……」
翔くんが春歌の手をそっと握りました。
翔:「そん時は、お前にそばにいて欲しい」
春歌:「うん」
翌日、翔くんは薫くんを部屋に呼び出し、全てを話しました。
アイドルを諦めないこと。そして、そのために手術を受けることを。
薫くんは、そんな大事なことをひとりで決めてしまったことに納得がいかないみたいです。
翔くんは、「俺はその50%を信じる!みんなのために生きなきゃ。……いや生きたいんだ俺が……」と。
結局、薫くんには納得してもらえず、薫くんは部屋を飛び出してしまいました。
翔くん、きっと薫くんには誰よりもわかってもらいたいはず。
卒業オーディション、薫くんは聴きに来てくれるかな。
翔くんの歌を聴いて、翔くんの決意をちゃんとわかって欲しいな。
うたの☆プリンスさまっ♪Repeat(特典なし)/ブロッコリー
¥5,040
Amazon.co.jp